あれは数年前のこと。
まだ僕が“損切り”の意味すら知らず、
チャートを見ては「この波に乗れば勝てる気がするっ!」と
根拠ゼロの希望トレードを繰り返していた時代。
そんなある日、
いつも通りパジャマ姿でエントリーしたポンド円が
秒速で逆走し、
寝て起きたら証拠金維持率がとんでもない数字に。
僕はパニックになりながらも、とりあえずチャートを見つめ、
指先は冷え、頭は真っ白、心は地獄。
その結果──
資金の90%、溶けましたぁあああああっっ!!
もうね。
「あ、これアカンやつや。」
って、画面見ながら現実逃避しましたよね。
そしてその日の夕食は、
賞味期限ギリギリの納豆ご飯。
トレードの怖さ、資金管理の甘さを
噛み締めながらいただいたわけです。
というわけで今回は、
そんな壮絶な過去を乗り越えた僕が贈る
「資金管理しない奴、全員退場説。」
を、項目ごとに語っていこうと思います。
1.資金は命。トレーダーの酸素タンク
まず言いたい。
資金ってのは、トレーダーにとって「命」なんですよ。
それを守れないってことは、
戦場に全裸で突っ込むようなもの。
どんなに手法が優れていようが、
どんなに情報収集していようが、
資金がゼロになったら、
ゲームオーバー。
相場に居続けることが勝ちへの唯一の道なのに、
資金管理を軽んじて退場したら、
もう勝負の土俵にすら立てないんですよ。
だからこそ、
僕たちはまず「生き残る」ことを最優先にせねばならぬのです。
2.ポジションサイズの呪い
多くの初心者がやらかす失敗、それが──
「ロット張りすぎ問題」
「勝てる気がする!」
「この形は前にも見た!」
「今度こそ倍にしてやる!」
そんな幻想に包まれながら、
全資金の30%をぶち込む……。
結果どうなるか?
そりゃ、負けた時に一撃で立てなくなりますよ。
資金の5%以上を一回のトレードで失う設定は、
「負けた時、再起不能になるかも設定」
だと心得ましょう。
3.連敗は必ず来る。資金管理こそバリア
どんなプロトレーダーでも、連敗はします。
10連敗だって、普通にあります。
そこで大事なのは、
「10連敗しても死なない設計」
をしておくことなんです。
「いやいや、10連敗なんてしないって」
と思ったそこのアナタ。
その慢心が地獄の門を開くのですよ…!
トレードに「絶対」はない。
ならば「最悪を想定した資金管理」が、
唯一の防御手段になるんです。
4.ルール無き者に利益なし
「今日は調子良いから、ロット2倍でいくか」
「なんか損切りしたくないし、放置で…」
そんなノリでトレードする人間に、
利益は訪れません。
資金管理とは、つまり「己との約束」。
その約束を破るという事は、
鏡の前で自分にビンタするような行為です。
ルールを決めて、守る。
それが、負けた時のダメージを最小にし、
勝てる土壌を育てる唯一の道です。
5.納豆ご飯が教えてくれたこと
かつて、僕が全資金を吹き飛ばしたあの日。
冷蔵庫の中には、納豆しかなかった。
でも、その納豆ご飯が教えてくれたのです。
「資金管理、マジで大事。」
負けても、またエントリーできる。
そのためには、資金を守らねばならない。
勝つためではなく、生き残るための資金管理。
それを、どうか忘れないでください。
ちなみにその後、僕は資金管理ルールを見直し、
「1回のトレードでは資金の2%しか使わない」
「10連敗しても再起できる口座設計」
を貫いた結果──
納豆ご飯から、ステーキに昇格できました。
まぁ、たまにカレー納豆に戻る日もあるけどね。

